![[shitumunote]](image/pukiwiki.png "[執務ノート]")
#norelated #region(目次) #contents #endregion *規律(限界) [#i973d899] 〜〜が任意処分だとしても、何らかの法益を侵害するおそれはあるので、 無制限に認められるわけではなく、適正手続(憲31)の要請上一定の限界がある。 (理) �“鏥深圓修梁召隆愀舷佑北祥世魍欧靴覆い茲Δ肪躇佞掘�196条） �◆嵒�要な」限度を超えてはならない（§197-1）とされている 「必要」とは、必要性と相当性を満たす場合である。 ↓すなわち (1)当該行為の必要性、 (2)緊急性、を考慮したうえで、 (3)具体的状況の下で相当と認めらる限度においてのみ許される もっとも、 人権侵害に至らない程度の有形力の行使は禁ぜられず、 この際には、明示的な受忍は不要である。 (理)捜査による真実発見の目的を実現するためである。 *取調(§197) [#l5a919ce] **任意出頭を求めて行う取調べ [#qf7e1897] 一、取調べが任意捜査として、適法とされるか否かは、 →社会通念上相当といえる態様によるかによって判断する この場合の事情は、強制手段の有無、事案の性質、被疑者に対する容疑の程度等があげられる。 二、取調べの適法性 １ 逮捕にいたらない任意捜査といえる場合は、 →捜査官の有形・無形の圧力により事実上の強制下にあり、応じざるを得なかった場合は違法となる。 ２ 徹夜の取調べ →違法(原則) 例外 下記の場合は適法 �＼儷謀�承諾があり、 �⊆�白強要のための取調べではなく、 �Ｈ鏐霓佑竜�宅や、休養の申出が排斥されたわけではない場合 ３ 長時間の取調べ 事案の性質、 被疑者に対する容疑の程度、 被疑者の態度等諸般の事情を勘案して、 社会通念上相当と認められる方法ないし態様及び限度において許容される *** 被疑者の取調べの制約 [#ie3d2e21] �� 黙秘権の告知が必要 �� 任意性のない自白は採取できない。 �� 自白に対する補強証拠が要求される �� 供述の採取過程に違法があれば供述の証拠能力は否定される ** 身柄拘束中の取調べ [#kb3b3dae] Q1 逮捕・勾留中の被疑者は取調べ受忍義務を負うか →肯定説(通判) (理) §198-1但書は、逮捕又は勾留されている場合は、出頭を拒む・退去は出来ないと読める。 また 取調べについて現実の必要性・重要性があるし、 形式的にも逮捕・勾留の効果として、受忍義務を読み込みうる。 (2)否定説(平野)(田宮) q 否定するなら§198-1但はどのように解釈されるか Q2 身柄拘束中の被疑者取調の性質 (1)任意処分説 (平野) (2)強制処分説 1(通判) (3)強制処分説 2(田宮) ***被告人の取調の可否 [#cb8d4627] ***余罪取調べの可否 [#x124ca58] →限定されない (理) 取調べは強制捜査である しかし、 � �198-1但書に特に限定はないし、 �∩楮困砲箸辰突�利である。 ※余罪 ⇒ 同一被疑者・同一被告人の犯罪のうち一定の手続に際して基礎とされた犯罪以外の犯罪で これと同時審判可能性のあるもの *おとり捜査 [#oef82bb9] →捜査官が第三者に犯罪を行うように働きかけをし犯行に出たところを逮捕または証拠収集を行う捜査方法 １ 問題の所在 おとり捜査は国が犯罪を作り出したようなものであるから、捜査のやり方としてフェアといえない。 そこで、 禁圧のため、何らかの限定を加えるべきではないか ２ 抑制策 (1)実体法上 Ｑ 適法か → 任意捜査として許容される(原則) 犯人が自分の意思で犯罪行動を起こしているからである。 既に犯意を有する者に犯行の機会を与える、機会提供型の場合→適法 機会を与えあらためて犯意をおこさしめた犯意誘発型の場合 →違法 �〜楮困�困難で、甚大な害悪発生のおそれがあって、 ��嫌疑が十分であり、 �Ｈ醗佞魘�化したに過ぎないことを要求すべきである。 Q 違法なおとり捜査が行われたとき、その後の手続きにどのような影響があるか 犯人が犯罪を犯したのは変わりないから、無罪とすることはできない。 そこで 裁判で被告人に免訴を言い渡すべきである。 (理) 廉潔性を失い、適正手続きに反するものとして、国家は刑罰権を失う 【おとり捜査の適法性】 １ まず本問捜査がおとり捜査にあたることを認定。 ↓ ２ 明文にない捜査手法であるから、「強制の処分」にあたるかどうか、【任意処分と強制処分の区別】の論点展開。 ↓ ３ 任意処分に当たる。 そこで、任意捜査としての限界を超えないか、【任意捜査の限界】の論点展開。 ↓規範をあてはめて、 ４ 必要性…覚せい剤事犯は密行性・組織性が高く、被害者なき犯罪として捜査が困難。 緊急性…被疑者は既に薬物の有償譲渡を企図していた。 相当性…犯意なき者に犯意を生じさせる犯意誘発型であれば、人格的自律権を侵害するので相当性に欠け、違法。 すでに犯意を有している者に犯行の機会を提供するだけの機会提供型であれば相当性ありといえ、適法。 また、 機会提供型でも常軌を逸した執拗な働きかけをなした場合は、相当性に欠け、違法。 -※あくまでも任意捜査の限界の問題として既成の体系の枠組み内で処理すること。 (機会提供型・犯意誘発型の二分論で展開するべきではない。) **コントロールド・デリバリー [#m78ae75a] →取締当局が禁制品であることを知りながらその場で押収せず捜査機関の監視のもとに その流通を許容し追跡してその不正取引に関与する人物を特定するための捜査方法 １ 犯罪の重大性 ２ 捜査方法の必要性 ３ 手段の相当性 *訴訟条件を欠く場合の捜査の可否( 告訴がない親告罪を捜査できるか) [#ddf7d686] *訴訟条件を欠く場合の捜査の可否 [#l5a239a4] (告訴がない親告罪を捜査できるか) (問題の所在) 親告罪は告訴を必要とする。 特に、犯罪事実の存在が公になることが被害者の意思に反するから親告罪とされている場合、 Q かかる罪の捜査は親告罪の趣旨に反しないか。 しかし、親告罪の中には、犯罪事実をが公にすることが被害者の意思に反する場合もある。 そうすると、 Q かかる罪について捜査することは親告罪の趣旨に反しないか。 →捜査できる(原則) (理) 告訴は訴訟条件に過ぎない。 しかも、捜査機関は、犯罪があると思料するときは捜査の権限を持つ �〜楮叉ヾ悗蓮�犯罪があると思料するときは捜査の権限を持つ ��告訴は訴訟条件に過ぎない。 但し、親告罪の趣旨に反する場合、強制処分を行うことは慎重を期すべきである。 特に、告訴権が消滅した場合は、捜査自体が許されない ---- CENTER:[[戻る>法令ノート/刑訴法]]
