経済学/余剰分析(ミクロ編) のバックアップ差分(No.12)

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* はじめに [#x91495c0]
-以下は、八田達夫『ミクロ経済学Ⅰ』『ミクロ経済学Ⅱ』(東洋経済新報社)の概要。
--特徴
･加減乗除の数式を用いず、需要･供給分析の応用により経済学の基本的な考え方を述べている。
･日本の現実の経済政策問題を分析している。
･経済学的政策判断の背後にある暗黙の前提を解説している。
--内容
･Ⅰ:財･サービス市場の分析を土台にした、市場と政府の望ましい役割分担とそれぞれの失敗への対策
･Ⅱ:生産要素(労働･土地･資本)市場の分析を土台にした、効率化政策と格差是正政策の展望

-書評
--・[[みごろ、よみごろ、しらべごろ>http://cocolog-yoshi.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-edde.html]]、
・[[モジックス Zopeジャンキー日記>http://mojix.org/2009/08/16/hatta_micro_kouritsu]]

* Ⅰ－市場の失敗と政府の失敗への対策－ [#ed6bf899]
**序章 市場と政府の役割分担 [#s1e3d3b0]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.市場の有効性&BR;2.再分配&BR;3.｢市場の失敗｣の是正&BR;4.｢政府の失敗｣の是正&BR;5.厚生経済学の基本定理&BR;6.効率化政策&BR;7.効率化原則&BR;8.経済学の役割||裁定の説明|
|>|9.効率化政策の例|･構造改革、&BR;･転換政策(石炭→石油)||
|>|10.まとめ|||
|>|11.本書のプラン|||
**１章 市場 [#q4428b2a]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.経済の全体像&BR;2.経済活動&BR;3.需要曲線&BR;4.供給曲線&BR;5.市場均衡&BR;6.市場需要曲線と個別需要曲線&BR;7.市場に関する諸概念|||
|>|8.応用|･物価統制令&BR;･地代･家賃統制令&BR;･借地借家法&BR;･最低賃金制|混み合い現象と&BR;限界生産力逓減との関係|

**２章 供給 [#kf99cafe]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.生産&BR;2.供給&BR;3.利潤&BR;4.供給曲線&BR;5.生産者余剰&BR;6.生産者余剰の図示(1)限界利潤の総和&BR;7.生産者余剰の図示(2)収入-可変費用&BR;8.帰属所得と利潤&BR;9.企業間の効率的な生産量配分|･計画経済と市場経済の&BR;&nbsp;&nbsp;生産効率比較|参入規制の非効率性の証明|
|>|補1.価格=限界費用の直接証明&BR;補2.生産者余剰と操業停止|||
**３章 余剰と参入規制 [#l16182b9]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.参入規制|･美容師の国家試験&BR;･司法試験制度による参入規制&BR;･医薬品販売の参入規制&BR;･農業の参入規制|補償需要曲線と&BR;消費者余剰との関係&BR;(無差別曲線を用いない証明)|
|>|2.消費者余剰:単純なケース&BR;3.消費者余剰:一般のケース&BR;4.生産者余剰&BR;5.総余剰&BR;6.水とダイヤモンドの余剰分析&BR;7.参入規制の余剰分析&BR;8.裁定の余剰分析||~|
|>|補.補償需要と所得効果||~|

**４章 市場介入 [#be2ad44a]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|税&BR;と&BR;補&BR;助&BR;金|1.物品税の種類&BR;2.売手課税&BR;3.税収に対する死重的損失比率&BR;4.売手課税&BR;5.売手課税と買手課税は同値&BR;6.社会保険料は誰が負担するのか&BR;7.補助金&BR;|･物品税&BR;･厚生年金保険料の負担者&BR;･増産補助金||
|規&BR;制|8.販売量規制|･販売規制(豊作貧乏対策)||
|~|9.価格規制|･物価統制令|規制がもたらす２次的死重損失|
**５章 弾力性･限界収入 [#ue4b00e3]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|Ａ&BR;弾&BR;力&BR;性|1.需要の価格弾力性&BR;2.供給の価格弾力性&BR;3.弾力性と税|･国民年金保険料&BR;･課税ルール|限界収入と弾力性の関係|
|Ｂ&BR;限&BR;界&BR;収&BR;入|4.収入曲線&BR;5.限界収入曲線|||
|Ａ&BR;Ｂ&BR;の&BR;幾&BR;何&BR;学|6.需要の価格弾力性の計測&BR;7.供給の価格弾力性の図示&BR;8.限界収入曲線の作図&BR;9.限界収入と弾力性|||
**６章 規模の経済:独占 [#xc6089c9]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.規模の経済&BR;2.独占&BR;3.独占企業の行動&BR;4.独占の弊害|||
|>|5.独占対策(1)国有化|･独占対策&BR;･国有化||
|>|6.独占対策(2)料金規制|･価格規制&BR;･料金規制&BR;･企業分割&BR;･一括補助金&BR;･二部料金制&BR;･時差料金制&BR;･プライスキャップ制||
|>|7.独占対策(3)企業分割|･ヤードスッティク制&BR;･電力の自由化&BR;･ネットワーク産業の自由化||
|>|8.民営化の経済学|･民営化&BR;･道路特別会計||
**７章 外部経済と不経済 [#m979a561]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|外&BR;部&BR;不&BR;経&BR;済|1.自由放任の非効率性&BR;2.ピグー税&BR;3.数量規制の非効率性&BR;4.個人と外部不経済&BR;5.外部不経済の必要条件&BR;6.混雑&BR;7.現実問題への応用|･炭素税&BR;･違法建築対策&BR;･商品規格|民間企業による外部経済と&BR;排除費用･結合生産物との関係|
|外&BR;部&BR;経&BR;済|8.外部経済とピグー補助金&BR;9.外部経済の必要条件&BR;10.発生源としての個人と政府&BR;11.金銭的外部経済&BR;12.相互外部効果&BR;13.最長期供給曲線|||
**８章 減産補助金と環境権[#n23db2c4]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.減産補助金の下での供給曲線&BR;2.ピグー減産補助金&BR;3.コースの定理&BR;4.コースの定理が機能しない場合&BR;5.公害対策の比較&BR;6.応用:連担建築物設計制度|･物品税&BR;･連担建築物設計制度&BR;･日照規制|コースの定理&BR;(減産補助金と物品税の&BR;効果の類似性を用いて)|
|>|補1.減産補助金の下での総余剰の分解&BR;補2.減産補助金の下での生産者余剰と粗利潤||~|

**９章 情報の非対称性[#gc77a163]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|逆&BR;選&BR;択|1.逆選択(買手の情報不足)|･薬品検査機関&BR;･火災保険&BR;･食品検査&BR;･欠陥住宅&BR;･中古車&BR;･大学の認可&BR;･女性差別&BR;･保育所補助|保育所補助の根拠|
|~|2.&nbsp;&nbsp;&nbsp;〃&nbsp;&nbsp;&nbsp;(売手の情報不足)|･借家&BR;･住宅補助&BR;･家賃補助&BR;･バウチャー&BR;･借地借家法&BR;･貸与奨学金&BR;･健康保険&BR;･生命保険||
|モ&BR;ラ&BR;ル&BR;ハ&BR;ザ&BR;│&BR;ド|3.モラルハザード|||
|~|4.社会保険|･社会保険&BR;･医療保険&BR;･国民年金&BR;･厚生年金&BR;･介護保険&BR;･失業保険&BR;･生活保護||
||5.まとめ|||
**10章 公共財[#f6d99d82]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|公&BR;共&BR;財|1.公共財と料金|･有料道路|･公共財&BR;⇒①非競合性のある財のうち、&BR;&nbsp;&nbsp;②無料で提供されているもの|
|~|2.非競合性(規模の経済の一種)|･道路無料公開の原則|･規模の経済との関係|
|~|3.投資基準|･費用便益分析(本州四国連絡橋)||
|~|4.排除費用|||
|~|5.外部性||･外部経済との関係|
|~|6.非競合財の有料供給|||
|~|7.公共財としての情報|･研究助成&BR;･情報提供&BR;･知的財産権の保護、･特許||
|準&BR;公&BR;共&BR;財|8.準公共財||･準公共財&BR;⇒①準競合性のある財のうち、&BR;&nbsp;&nbsp;②無料で提供されているもの|
|~|9.一般道路利用者への課税|･道路特定財源&BR;･ガソリン税||
|~|10.高速道路料金|･高速道路料金&BR;･日本道路公団&BR;･道路公団民営化&BR;･高速道路付随施設の民営化||
||11.市場の失敗(まとめ)|||
~
|>|財の性質|h
|競合性|ある人が消費してしまえば、他の人は消費できない|
|非競合性|ある人が消費しても、他の人の消費量は全く減少しない|
|準競合性|ある人が消費すると、他の人の消費量が一部減少する|
|CENTER:財の性質|ある人が消費した場合の他人の消費量|h
|CENTER:競合性|CENTER:全部減少する&BR;(他人は消費不可能)|
|非競合性|CENTER:全く減少しない|
|準競合性|CENTER:一部減少する|
**11章 権利の売買 [#u480f97e]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|生&BR;産&BR;数&BR;量&BR;規&BR;制|1.生産量規制|･数量カルテル&BR;･生産量規制||
|~|2.生産許可証の市場||規制によって得た権利の売買と&BR;減産補助金との関係|
|~|3.排出権の市場|･温室効果ガスの排出権取引&BR;･キャップ&トレード||
|~|4.許可証の有効期間の限定|･メダリオン&BR;･博多の屋台村&BR;･テレビ局のライセンス制||
|購&BR;入&BR;数&BR;量&BR;規&BR;制|5.配給|･酒の配給||
|~|6.配給キップの市場|･配給切符の取引||
|~|7.価格規制による生産抑制|||
|>|補.外部不経済発生企業の&BR;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;生産許可証売買における均衡|||
* Ⅱ－効率化と格差是正－ [#c6d536fa]
CENTER:－労働･土地･資本市場の分析と、それを土台とした格差是正政策と効率化政策の展望－

**12章 フローとストック [#qefdd1a7]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.異時点での資産価値の関係&BR;2.所得の流れと資産価値&BR;3.地代と地価:地代水準が毎年一定率で成長する場合&BR;4.現在価値の応用&BR;5.賃貸市場と売買市場との関連(土地)&BR;6.同上(マンション)&BR;7.売買と賃貸との差&BR;8.利子の決定|･バブル景気&BR;･伊丹空港の騒音||
|>|補1.現在価値の公式&BR;補2.成長する資産の現在価値||~|

**13章 労働 [#f8af11aa]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.労働需要&BR;2.労働供給&BR;3.労働市場均衡&BR;4.賃金所得税の効果&BR;5.労働供給の所得弾力性&BR;6.最低賃金制の余剰分析&BR;7.まとめ|･賃金所得税&BR;･最低賃金制|労働供給の弾力性の測定値が低い理由|
|>|補.右下がりの労働供給曲線||~|

**14章 生産要素の総量市場と帰属所得 [#bcebcefe]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.生産要素の取引市場&BR;2.帰属所得と包括所得&BR;3.地代所得税&BR;4.要素所得税&BR;5.土地の固定資産税&BR;6.帰属賃金:課税をめぐる論点&BR;7.性産油要素の総量市場&BR;8.生産要素の長期供給曲線の弾力性&BR;9.総供給曲線による課税所得&BR;10.労働市場と土地市場&BR;11.取引市場と総量市場のさらなる比較&BR;12.まとめ|･地代所得税&BR;･固定資産税&BR;･単一税&BR;･幕末の不平等条約&BR;･関税&BR;･地租改正&BR;･専業主婦優遇税制|･要素市場における余剰分析の論拠&BR;･総量市場と取引市場|
|>|補1.要素需要の分析期間&BR;補2.垂直な個人労働供給曲線と&BR;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;右上がりの地域労働供給曲線||~|
**15章 供給者の自家消費 [#h9358e6b]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|機&BR;会&BR;費&BR;用|1.自家消費のある市場における各種余剰&BR;2.農家余剰と｢販売収入の機会費用｣&BR;3.消費者余剰&BR;4.家計余剰|･売上税(物品税)&BR;･家賃所得税&BR;･家賃帰属税&BR;･住宅ローン&BR;･家賃規制(家賃統制令)&BR;･固定資産税|･所得と便益、&BR;･機械費用･帰属所得、&BR;･シャドウプライスの関係|
|余&BR;剰&BR;分&BR;析|5.農産物市場における税&BR;6.住宅市場における税&BR;7.帰属家賃:課税をめぐる論点&BR;8.家賃規制||~|
|総&BR;供&BR;給&BR;税|9.生産物の総量市場&BR;10.住宅の総量市場&BR;11.右上がりの総供給曲線が生み出す死重の損失&BR;12.住宅に対する固定資産税の長期的的効果&BR;13.まとめ||~|
|>|補1.包括便益における収入と便益&BR;補2.消費者余剰としての農家余剰&BR;補3.総供給曲線が右上がりの時の包括便益と農家余剰||~|

**16章 混雑 [#a47bc09d]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.平均可変費用&BR;2.平均費用|||
|>|3.無料道路の均衡交通量&BR;4.道路走行の社会的限界費用&BR;5.総余剰|||
|>|6.ピグー料金|･交通混雑対策&BR;･通行料金&BR;･混雑料金(ピグー料金)||
|>|7.混雑料金理論の応用|･混雑料金(ピークロード･プライシング)||
|>|8.無駄な公共投資||･ピグーパラドックス|
|>|9.混雑道路民営化の理論|･道路民営化|･フランク･ナイトの反論|
|>|10.大都市道路の均衡交通量|||
|>|11.最適な道路投資水準|･道路投資水準||
|>|補1.通行料金に対する交通需要曲線||･10章との比較|
|>|補2.フラン･クナイトの反論再訪|||

**17章 長期均衡 [#x4ad5ab9]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|長期均衡と&BR;最長期均衡|1.長期総費用&BR;2.&BR;3.|･参入規制&BR;･公共投資基準&BR;･道路投資水準|･自由参入の効率性、&BR;･短期利潤の図示、&BR;･マーシャルの調整過程、&BR;･モーリングの定理|
|参入規制の&BR;生産性阻害効果|4.&BR;5.||~|
|一時的均衡から&BR;最長期均衡へ|6.短期と長期の限界費用曲線の交点&BR;7.短期均衡から長期均衡への移行&BR;8.一時均衡から最長記均衡へ(企業の調整)&BR;9.一時均衡から最長記均衡へ(市場の調整)||~|
|最適公共投資水準|10.短期と長期の平均費用曲線&BR;11.公共投資水準:応用&BR;12.総括原価主義の再生||~|
|>|補1.短期利潤と固定費用の図示&BR;補2.短期平均費用の底店と長期平均費用曲線&BR;補3.モーリングの定理の別証||~|

**18章 生産と消費の基礎理論 [#r23e4778]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.生産理論&BR;2.消費理論&BR;3.応用:独占の非効率性&BR;4.応用:参入制限と市場介入の非効率性|･独占規制&BR;･アメリカ自動車産業の労組&BR;･フードスタンプ|･独占の非効率性&BR;&nbsp;(限界効用･限界生産力均衡の法則を用いて)|
|>|補.限界生産物説と限界生産物均等の法則||~|

**19章 厚生経済学の基本定理 [#n732acff]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.生産の効率性&BR;2.交換の効率性&BR;3.生産量組み合せの効率性&BR;4.厚生経済学の基本定理&BR;5.まとめ|･アメリカ自動車産業の労組&BR;･鉄鋼産業への補助金&BR;･フードスタンプ&BR;･住宅補助|･独占の非効率性&BR;&nbsp;(生産可能性曲線を用いて)|
|>|補.限界変形率と限界費用の関係||~|

**20章 社会的厚生 [#w9d08d68]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|不平等是正政策|1.不平等の原因&BR;2.不平等是正政策の根拠|･転換政策(石炭→石油)&BR;･郊外ショッピングセンター新設規制&BR;･定期借家制度|効率化原則採用の条件|
|社会的厚生|3.社会的厚生関数&BR;4.社会的厚生最大化|~|~|
|社会的厚生&BR;最大化への過程|5.効率化と再分配の分離&BR;6.効率化政策と効用可能性政曲線|~|~|
|効率化政策の&BR;代替政策？|7.代替①:既得権保護政策&BR;8.代替②:厚生改善政策&BR;9.代替③:効率化政策と補償|~|~|
|効率化原則の&BR;長期的効果|10.長期的なパレート改善:ヒックスの楽観主義&BR;11.長期的な社会的厚生の改善&BR;12.経済成長の是非|~|~|
|所得再分配&BR;(格差是正)と&BR;モラルハザード|13.完全平等化の非実現性&BR;14.最適不平等&BR;15.まとめ|~|~|
|>|補1.効率化原則の長期的効果&BR;補2.広義のパレート最適は、社会的厚生を改善する&BR;補3.完全平等の望ましさの古典的証明||~|

**21章 効率化政策への批判 [#x08d9e60]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|厚&BR;生&BR;逐&BR;次&BR;改&BR;善&BR;原&BR;則|1.効率化原則との混合の不可能性&BR;2.効率化原則採用の条件&BR;3.｢公共の福祉｣VS｢個人の権利｣|･(発展途上国の)ダム建設&BR;･セーフティーネット&BR;･営業の自由&BR;･輸入自由化&BR;･ピグー課税&BR;･参入規制&BR;･価格の上限規制&BR;･価格の下限規制&BR;･輸入制限&BR;･ユニバーサルサービス&BR;･衰退産業や衰退地域への財政補助&BR;･地域間財政再分配&BR;(首都圏と近畿圏での工場の立地制限、&BR;工業団地のインフラ整備、&BR;地方へのネットワーク建設、&BR;地方交付税の拡大)&BR;･炭素税&BR;･ピグー原産補助金&BR;･利用者負担原則&BR;&nbsp;(有料道路､東京湾アクアライン)&BR;･航空の自由化&BR;･羽田空港の外資規制&BR;･J-POWERへの外資規制&BR;･アメリカ自動車産業への外資規制&BR;･日本の米産業への補助金&BR;･建築確認検査機関の民営化&BR;･年金への強制加入&BR;･麻薬販売の禁止|ヒックスの楽観主義|
|既&BR;得&BR;権&BR;保&BR;護&BR;施&BR;策|4.実例&BR;5.目的にあった規制&BR;6.まとめ||~|
|>|補.個人の失敗と市場介入||~|

**22章 格差是正政策 [#z19b8ba0]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|格差是正と&BR;経済レント&BR;への課税|1.労働所得税とインセンティブ&BR;2.累進所得税&BR;3.土地課税とインセンティブ|･生活保護&BR;･農家･地方への所得再配分&BR;･郊外ショッピングセンター新設規制&BR;･固定資産税優遇&BR;&nbsp;(小規模宅地所有者)&BR;･最低賃金法&BR;･公共住宅|税の労働ディスインセンティブ|
|集団再分配|4.再分配政策の分類&BR;5.集団再分配の問題||~|
|個人再分配|6.累進課税-所得税&BR;7.使途自由補助金-生活扶助&BR;8.使途限定補助金-住宅補助|･累進所得税&BR;･住宅補助&BR;･義務教育&BR;･バウチャー･ミーンズテスト&BR;･&BR;･&BR;･&BR;･|~|
|正規･非正規&BR;雇用間の格差|9.正規雇用と終身雇用制&BR;10.脱終身雇用制時代の社会インフラ整備&BR;11.失業対策による格差是正&BR;12.まとめ||~|
|>|補.不平等の尺度-ジニ係数||~|

**終章 効率化政策と格差是正政策の両立 [#l2b33792]
|>|CENTER:目次|CENTER:対象とする経済政策|CENTER:分析の特徴|h
|>|1.効率化原則採用の条件&BR;2.価値観の組み合わせ&BR;3.効率化と平等化の利用率の実現可能性&BR;4.効率化はアメリカ型社会の理念か？&BR;5.格差を是正する効率化|･カーター型構造改革&BR;･レーガン型構造改革&BR;･リベラル&BR;･金融危機&BR;･サブプライムローン&BR;･持ち家促進政策&BR;･法曹界の参入制限&BR;･美容師国家資格要件&BR;･起業の自由化&BR;･最低賃金規制の引き下げ&BR;･雇用契約法制の規制緩和&BR;･高所得者の所得税引き上げ&BR;&nbsp;(生活扶助の｢負の所得税｣化)|格差を是正する効率化|
|>|6.小泉構造改革の時代&BR;7.不況下における効率化政策と格差是正政策&BR;8.結論|･小泉構造改革&BR;･不良債権処理&BR;･金融期間への資本注入&BR;･都心の容積率改革&BR;･非正規雇用規制の緩和&BR;･タクシー台数の規制緩和&BR;･公共投資削減&BR;･郵政改革&BR;･漁業･農業の規制改革&BR;･マンションの容積率改革&BR;･消費税シフトと高齢化&BR;･基礎年金の税方式化&BR;･国債の負担|~|
|>|補1.強行規定の根拠-解雇規制を例として&BR;補2.近年の日本における累進度の低下&BR;補3.国債が将来世代に残す負担||~|
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