１ 変造とは何か 【194】 † 
→ 手形債務の内容を決する手形上の記載に、
他人が無権限で変更を加えること(§69)
CF 手形の抹消 【195】
２ 効果 †
Q §69の趣旨
本条は署名時の手形上の文言に従って責任を負う旨を定める。
しかし、
手形行為成立の要件は、債務負担の意思と、書面の作成であって、
それが成立すれば書面が残存する必要はない。
(手形債務の内容は手形行為時の手形記載内容によって決定される)
従って
§69は当然の事理を明らかにした注意的規定である
署名者の責任 †
(1)変造前 【196】
�� 署名者に帰責事由がない場合
→原文言に従って責任を負う(§69)
�� Qでは 〃 ある場合にはいかなる責任を負うか
(変造されやすい手形を作成した振出人の責任)→負わない
(理)
手形署名者に予想しない手形債務を負担させるには、法律上の根拠を要する。
VS §10を準用して、変造の事実につき悪意・重過失なく取得した者に対しては責任を負うとする説がある。
(批)
確定文言の手形に署名することとは、白地手形に署名することは性質が異なる。
(2)変造後 【197】
→変造した文言に従って責任を負う(§69)
変造者の責任 【198】 †
→ 負わない (理) 署名がないから
Ｑ ではたまたま署名があるときは責任を負うか → 負う
変造についての挙証責任 【199】 †
→所持人説
３ 受取人欄の変造 †
(1) 氏名の改ざん 【200】
(2) 受取任欄を抹消し、転得者が自己名を補充した場合 【201】
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