法令ノート/手形･小切手法/手形取得者保護制度

Ｑ相互の関係
Q1 １と２の関係
Q2 ２と３の関係

善意取得(§16-2)【145】 †

→裏書によって善意・無過失で手形を取得した者は、
  裏書に実質的瑕疵があっても
  手形上の権利を取得するという制度

Ｑ1 権利移転行為の瑕疵一般を治癒する制度か　

	権利移転行為の瑕疵一般を治癒する (判)(前田)	前主の無権利のみを治癒する (通説)
(理)	手形取引の安全は可及的に保護すべきである。しかも §16-2は事由の何たるを問わずとしており、法文上の障害もない。	①この制度は§16-1を受けて、手形面上権利者らしい資格がある者から手形の譲渡を受けた者を保護する制度である。 ②実質的にも、手形の占有者が最終の被裏書人であることや正当な代理権限があることについての調査は、社会生活上の当然の注意義務である。

Ｑ2 交付欠缺手形に善意取得制度の適用されるか【149】

3 悪意・重過失の有無の判断時期【150】
4 シェルタールールとかいらい事例
5 裏書不連続の手形と善意取得【148】