執務ノート総目次?>>福祉・介護用語辞典_ま(マ)
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ま(マ) †
まだら認知症 †
部分的に脳機能が障害されるため、正常な部分と認知症の部分ができ、
低下する機能としない機能が混在する状態で、知能の侵され方にむらがある症状をいう。
記憶についての障害が著しいわりには、人柄や判断力、理解力が比較的よく保たれている状態のこと。
慢性硬膜下血腫 †
頭を打ったり、比較的軽度の頭部の怪我をしてから、頭の中に血液がたまり脳が圧迫され、脳に障害が起きる病気です。
この病気は、記憶に残らないほどの軽い打撲や頭部の怪我で起きたり、原因不明でも起こることがありますが、
特に高齢者の場合には軽い衝撃でも血管が破れてしまうので、発生しやすくなっています。
頭を打つなどした際に、脳を包む硬膜とくも膜の間の血管が切れて徐々に出血し、数週から数ヶ月を経てゆっくりと硬膜下に血液がたまっていきます。
このたまった血液(血腫)に脳が圧迫され、頭痛、吐き気、手足の麻痺(片麻痺=右または左の上下肢の運動障害)、言語障害や歩行障害などの症状が見られたり、急にもの忘れがひどくなる等の認知症の症状が見られることがあります。
この病気は、ゆっくりと進み、頭を打つなどする原因からしばらくして症状がでたり、症状がでてからも、よくなったり悪くなったりしながら進行、悪化しますので、しばしば認知症などと間違われることがありますが、CT検査やMRI検査により確実に診断が出来、たまった血液(血腫)を手術で取り除くことにより症状は改善され、後遺症なく治癒する可能性が比較的高い病気です。
み(ミ) †
民間介護保険 †
生命保険会社、損害保険会社、郵便局などが保険者となり、商品として販売している私的な介護保険のこと。
介護に要する費用が契約時に定めた条件にそって現金給付されるものが一般的です。
も(モ) †
モニタリング †
利用者に介護サービスの開後も、提供されているサービスが適切か、計画に基づいて提供されているか等を、
ケアマネージャーが、利用者、事業者の双方から情報を収集し、継続的に観察、管理、評価し、ケアプランの見直しを行うことです。
もの忘れ †
もの忘れは年齢を問わず誰にでも見られるものですが、歳をとってくるともの忘れの頻度は高くなります。
また、新しいことを覚えるのも若い頃のようには簡単にはいかなくなります。
これは40歳を過ぎた頃から始まると言われ、脳の神経細胞の減少という、脳そのものの老化現象によるもので、
誰にでもおこる老化によるもの忘れです。
このような老化によるもの忘れの他に、認知症の症状である場合があります。
| 老化によるもの忘れ 通常のもの忘れ | 認知症によるもの忘れ |
原因 | 脳の神経細胞の減少 (正常な老化現象) | 脳の病気 (アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症など) |
忘れる範囲 | 体験した記憶の一部分を忘れる | 体験したこと自体(全体)を忘れる |
例 | 食事後に、誰と一緒だったか、何を食べたかを思い出せない | 食事をしたこと自体を忘れてしまう |
| 探し物の際に、何を探していたのかを忘れてしまう | 物を探していたこと自体を忘れてしまう |
自覚 | 忘れたことを自覚でき、思い出せる | 忘れたことを自覚できない |
記憶能力 | 新しいことを覚える能力は残っている | 新しいことは覚えられない |
日常生活 | ほとんど差し支えはない | 支障をきたすようになる (身体的、精神的) |
判断力 | 判断力の低下は見られない | 判断力の低下を伴う |
症状 | 進行しないもしくは進行は遅い | 進行し、症状がひどくなっていく |
認知症によるもの忘れであっても、適切な治療により治る可能性や進行を遅らせることが可能な場合があります
⇒アルツハイマー型認知症
⇒脳血管性認知症
⇒慢性硬膜下血腫
⇒正常圧水頭症
⇒甲状腺機能低下症
⇒うつ病
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